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市内新道、鵜川神社(箕輪正邦宮司)で13日、境内にある国指定の天然記念物「大ケヤキ」のしめ縄奉納が、地元の中村地区(阿部和夫区長)の人たちの手で行われた。大ケヤキは今秋の台風の被害で主幹部の上部などが折れ、緊急処置がほどこされた状態。地区の人たちは樹勢回復への願いを込めながら、大木にしめ縄を飾り、新しい年への期待を託した。
同神社の大ケヤキは昭和5年、国の天然記念物に指定され、樹齢は推定で1,000年。昭和22年には昭和天皇が散歩の途中で立ち寄られたことでも知られる。しかし、長年の風雪の被害に勝てず、近年は幹の中ほどが空洞化し、部分的にトタンで覆っていた。
こうした中、今秋の台風で主幹部に当たる上部の約6メートルが折れた。このため、文化庁の蒔田明史調査官、新潟市の佐藤賢一・県樹木医会事務局らの立ち合いのもとで、ほかの枯れた枝の部分も含めて、整形と腐食防止の緊急処置が行われた。
この日は地区の長老格の74歳から30代まで21人が、戦前から続く伝統行事に集まり、朝からしめ縄作りに精を出した。わら百束を使って長さ12メートル、直径20センチあまりもある大きなしめ縄を完成させ、午後から大ケヤキに飾りつける作業を進めた。
新しいしめ縄を見上げ、「毎年、この行事に参加してきたが、今年は特によくできた。これも、みんなで一生懸命に取り組んだたまものだ。これで樹勢も回復してくれれば、いいんだが」と、飯塚直治さん(69)。
箕輪宮司は「皆さんから、大ケヤキが元気になるように、という思いで奉納していただいた。それだけに、できるだけ長生きしてもらいたい」と話した。
(1998/12/14)
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