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東京電力柏崎刈羽原発6号機(改良沸騰水型、出力135万6000キロワット)で28日、運転中の排ガス放射線監視モニター値と炉水ヨウ素濃度が上昇した。燃料棒に穴が開いて放射性物質が漏れたと見られることから、同社では運転を止めて漏えい検査を行うことになり、29日午前6時半前、原子炉を手動停止した。外部への放射能の影響はない。6号機は昨年8月にも同様の現象が見られたため、監視運転が続いていた。
同社によると、6号機では28日に制御棒を微調整する作業が行われていたが、午前6時ごろ、放射線モニター値の上昇傾向が見られ、11時過ぎには「放射能高」の警報が発生した。また午前9時に採取した炉水のヨウ素濃度は一グラム当たり15.9ベクレルで、通常の200―300倍に達した。同社では、この値は保安規定制限値と比べると100分の1程度としているが、監視運転中に起きたことと、数値が高いことを重視して、停止検査を決めた。漏えい燃料が見つかった場合は交換する。
昨年8月に排ガスモニター値などが上がった時は、間もなく通常値に戻ったため、漏えいが推定される燃料集合体の出力を抑えて運転を継続してきた。今回の漏えいが、この時と同じ燃料かどうかは分からない。6号機は6月中旬から第3回定期検査を予定しているが、漏えい検査に時間がかかることから、このまま定検に入る可能性が高い。
柏崎原発での燃料漏えいは、平成8年に同じく6号機で見つかって同機の運転を止めているほか、同年以降、2、1、7号機でも相次いで発生。このうち、6号機の最初の漏えい燃料は日本核燃料開発で調査した結果、燃料棒内で発生した水素によって被覆管がすじ状に割れたことが判明している。
(2000/ 5/29)
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